01-004-01187   後拾遺和歌抄第廿雑六　釈教   よみ人しらず   もろともにみつのくるまにのりしかど我はいちみのあめにぬれにき
01-009-00590   新勅撰和歌集巻第十　釈教歌   皇太后宮大夫俊成   みなし子となになげきけむ世中にかかるみのりのありけるものを
01-010-00589   続後撰和歌集巻第十　釈教歌   皇太后宮大夫俊成   ゆくすゑのはなのひかりの名をきくにかねてぞ春にあふ心ちする
01-013-00609   新後撰和歌集巻第九　釈教歌   前大納言経任   子をおもふおやのをしへのなかりせばかりのやどりにまよひはてまし
01-014-02646   玉葉和歌集巻第十九　釈教歌   平宣時朝臣   をぐるまののりのをしへをたのまずは猶世にめぐる身とやならまし
01-014-02647   玉葉和歌集巻第十九　釈教歌   真浄上人   をりしりて見はやす人やまれならんわしのみ山の花のひと枝
01-015-00944   続千載和歌集巻第十　釈教歌   近衛院御製   わが心三の車にかけつるはおもひのいへをうしとなりけり
01-017-02045   風雅和歌集巻第十八　釈教歌   権僧正永縁   心をばみつのくるまにかけしかどひとつぞ法のためしにはひく
01-017-02046   風雅和歌集巻第十八　釈教歌   慶政上人   おどろかでけふもむなしく暮れぬなりあはれうき身の入逢のかね
01-018-00853   新千載和歌集巻第九　釈教歌   入道二品親王法守   ありなしの二の道にとどまらぬ法やまことのすがたなるらん
01-019-01456   新拾遺和歌集巻第十七　釈教歌   花山院前内大臣   めぐりきて猶故郷の出でがてをさそふもうれし三の小車
01-019-01457   新拾遺和歌集巻第十七　釈教歌   法印房観   かねてわが思ひしよりもよしの山なほたちまさる花の白雲
01-021-00846   新続古今和歌集巻第八　釈教歌   入道一品親王永助   とにかくに三の車のわかれてもひとつ道にやめぐりあふらむ
02-012-01043   月詣和歌集巻第十二　十二月附釈教   皇后宮大夫俊成   ゆく末の花のひかりのなをきくにかねてぞ春にあふ心地する
02-012-01044   月詣和歌集巻第十二　十二月附釈教   藤原季定   この世をばうしと心にかけつればみつの車にみちびかれなむ
02-012-01045   月詣和歌集巻第十二　十二月附釈教   祝部成仲   いかなればおやのをしへにしたがはでこのふるさとをいでがてにする
02-012-01046   月詣和歌集巻第十二　十二月附釈教   泰覚法師   のりえてぞおもひの外に出でにけるこころにかけし車ならねど
02-012-01047   月詣和歌集巻第十二　十二月附釈教   賀茂重保母   すすめいだすみつの車のわづかにもみちびかれぬときくよしもがな
02-015-01677   万代和歌集巻第八　釈教歌   従二位家隆   うき世にて身はみなしごとおいはてぬわれまよはすなのりのたらちを
02-016-16175   夫木和歌集巻第三十四　雑部十六　釈教   慈鎮和尚   まどひゆくうき世の中にもゆる火をふるさととのみおもひけるかな
02-016-16176   夫木和歌集巻第三十四　雑部十六　釈教   俊成卿   みなし子となになげきけん世の中にかかる御法のありけるものを
02-016-16177   夫木和歌集巻第三十四　雑部十六　釈教   西行上人   ちもなくていはけなき身のあはれみはこののり見てぞおもひしらるる
02-016-16178   夫木和歌集巻第三十四　雑部十六　釈教   家隆卿   うき世にて身はみなし子と成りはてぬわれまよはすなのりのたらちね（（ママ））
06-020-00514   拾遺風体和歌集　釈教歌   僧正道瑜   小車のおのがさまざま出でしかどひとつ道にぞめぐりあひぬる
03-069-00155   長能集   藤原長能   くちにけりすまじとさとる心にはふるさとこゑのくるまにぞのる
03-078-00027   発心和歌集   選子内親王   あまたありと門をば聞きて出でしかどひとつの法のくるまなりけり
03-080-00261   公任集   藤原公任   かどでにはみつの車と聞きしかど果は思ひの外にぞ有りける
03-081-00429   赤染衛門集   赤染衛門   もゆる火の家をいでてぞさとりぬるみつの車はひとつなりけり
03-127-00003   聞書集   西行   ちもなくていわけなきみのあはれみはこののりみてぞおもひしらるる
03-129-00405   長秋詠藻   藤原俊成   みなしごとなに思ひけむ世中にかかる御法のありけるものを
03-129-00456   長秋詠藻   藤原俊成   行末の花の光の名をきくにかねてぞ春に逢ふ心ちする
03-129-00457   長秋詠藻   藤原俊成   子をおもふ道こそきけばうれしけれ心のやみもさとりはるなり
03-129-00458   長秋詠藻   藤原俊成   谷川や三の峡にやしづままし山ぢの月の送らざりせば
07-072-00093   経家集   平経家   をぐるまにのりのこころもふかければおもひのほかのかどでをぞする
03-132-03201   壬二集   藤原家隆   うき世にて身はみなし子と成りはてぬわれまよはすな法のたらちね
03-131-02427   拾玉集   慈円   たかきみねに先立つ人をみるからにわれも行くべき道をしるかな
03-131-02428   拾玉集   慈円   としふりてくち行くやどにもゆる火はさとらぬ程のすみかなりけり
03-131-02429   拾玉集   慈円   まどひゆくうき世の中にもゆる火を故郷とのみ思ひけるかな
03-131-02430   拾玉集   慈円   うしやさはかかる車を有りと知りてのらばやとだにおもはざりける
03-131-02431   拾玉集   慈円   をしへおくみ法を見るもかひぞなきわがたらちねはわしのみ山に
03-131-02432   拾玉集   慈円   たらちねのすみかやいづこわがこぞときくに心の行くかひぞなき
03-131-02433   拾玉集   慈円   こころからさか行く道のくるしきは峰の花まで思ふなりけり
03-087-00087   入道右大臣集   藤原頼宗   うらやましいかなる人かいでにけん〔　　　　　　　　　　　　〕
03-114-00170   多田民治集   藤原忠通   車にはのりの心のつきゆくはおもひの家やとほざかるらん

巻第２（譬喩品・信解品）